日本酒と酒蔵の紹介

【全国新酒鑑評会 2019年開催】福島県が7年連続日本一!

2019年5月17日、「平成30酒造年度全国新酒鑑評会」の結果が出ました。

開催されたのは2019年ですが、造られたお酒は昨年の物なので「平成30年」の鑑評会、ということになっています。

 

全国新酒鑑評会とは

独立行政法人 酒類総合研究所が開催している新酒のコンテストです。

日本酒の品質向上を目的に開催されています。

入賞酒と、金賞酒(入賞酒の中でも特に優秀なお酒)を選びます。

2019年開催の鑑評会では、416点が入賞、237点が金賞を受賞しました。(出品は857点。)

参考:酒類総合研究所 鑑評会

日本酒のほかに、焼酎・泡盛、果実酒・リキュールの鑑評会も行われています。

 

福島の日本酒が最多の金賞を獲得

福島県の蔵元で作った日本酒が7年連続で最多になっています。

受賞したお酒の数はなんと22点。

受賞したお酒はこちらになります。

・金水晶 有限会社金水晶酒造店
・寿々乃井 株式会社寿々乃井酒造店
・廣戸川 松崎酒造株式会社
・雪小町 有限会社渡辺酒造本店
・さかみずき たに川酒造株式会社
・あぶくま 有限会社玄葉本店
・三春駒 佐藤酒造株式会社
・東豊国 豊国酒造合資会社
・奥の松 東日本酒造協業組合
・会津中将 鶴乃江酒造株式会社
・名倉山 名倉山酒造株式会社
・嘉永蔵大吟醸 末廣酒造株式会社 嘉永蔵
・会津宮泉 宮泉銘醸株式会社
・会津吉の川 合資会社吉の川酒造店
・大吟醸 きたのはな 合資会社喜多の華酒造場
・國権 國権酒造株式会社
・開當男山 開当男山酒造 渡部 謙一
・田島 会津酒造株式会社
・稲川 合資会社稲川酒造店
・榮四郎 榮川酒造株式会社 磐梯工場
・萬代芳 合資会社白井酒造店
・學十郎 豊国酒造合資会社

ちなみに、2位は秋田県の18点で、3位は兵庫県の16点です。

秋田や兵庫は日本酒で有名なイメージがありますが、福島が7年連続で1位というのは日本酒を知らない人からすると意外に思われるかもしれません。

実は福島県は2005年以降常に2位以内に入っている、日本を代表する酒どころの1つなんです。

 

 

受賞酒蔵の紹介

金水晶 有限会社金水晶酒造店

金水晶は福島市内唯一の造り酒屋です。

地元出身の杜氏や蔵人が地元のお米を使ったお酒造りにこだわっている酒蔵です。

「金水晶 純米酒 720ml」は純米酒大賞を2年連続で受賞している日本酒です。

全て手作りで生産量が少ない酒蔵ですが、全国新酒鑑評会で金賞を12回も獲得している実績のある酒蔵です。

参考:https://www.kinsuisho.com/

 

寿々乃井 株式会社寿々乃井酒造店

1811年創業の歴史のある酒蔵です。(ホームページは無いようです)

杜氏が自ら育てたお米で作ったお酒もあるようです。

参考:【 寿々乃井酒造店 】 杜氏が自らコメ作り<天栄村>

情報はFacebookにアップされているようです。

参考:https://www.facebook.com/suzunoisyuzouten/

廣戸川 松崎酒造株式会社

福島県岩瀬郡天栄村にある酒蔵です。

造っている日本酒には全て「廣戸川」という名前の純米酒になっています。

参考:松崎酒造株式会社

雪小町 有限会社渡辺酒造本店

明治4年に、地元向けのお神酒酒屋として総合された酒蔵です。

地元産の酒米を活かしたお酒造りが特徴となっています。

金賞4回、入賞2回という実績がある酒蔵です。

参考:「雪小町」有限会社 渡辺酒造本店

さかみずき たに川酒造株式会社

たに川酒造株式会社は、福島県郡山市にある酒蔵です。

ホームページやSNSでの情報発信をされていない酒蔵なので、ネット検索では詳細がわかりませんでした。

まだネットに出回っていない美味しいお酒がたくさんあるってことなんでしょうね。

あぶくま 有限会社玄葉本店

あぶくまを作っている玄葉商店は、福島県田村市にある酒蔵です。

郡山酒造協同組合のホームページに情報が掲載されています。

参考:郡山酒造協同組合

1823年に創業された酒蔵です。

杜氏制度を廃止して、社長が自ら地元のスタッフで仕込む体制で造られている小規模な酒蔵です。

三春駒 佐藤酒造株式会社

佐藤酒造株式会社は福島県田村郡三春町にある酒蔵です。

山田錦、五百万石、美山錦といった評価の高いお米と阿武隈山系の伏流水を使用してお酒造りをしていて、全て「三春駒」という銘柄になっています。

参考:佐藤酒造株式会社

東豊国 豊国酒造合資会社

豊國酒造、福島県石川郡古殿町にある200年の歴史を持つ酒蔵です。

今回受賞した「東豊國」のほかに「一歩己(いぶき)」、「超」などさまざまな銘柄の日本酒があります。

全国新酒鑑評会での金賞は今回で10回目という評価の高い酒蔵になっています。

参考:豊國酒造合資会社

奥の松 奥の松酒造

奥の松酒造は二本松市の酒蔵で約300年の歴史があります。

全国新酒鑑評会では11年連続金賞獲得、ロンドンで行われたインターナショナルワインチャレンジでも最高賞を獲得した実績のある酒蔵です。

参考:奥の松酒造株式会社

会津中将 鶴乃江酒造株式会社

鶴乃江酒造株式会社は、会津若松市にある酒蔵です。

今回受賞した「会津中将」のほかに、「ゆり」という銘柄の日本酒も製造しています。

参考:鶴乃江酒造株式会社

名倉山 名倉山酒造株式会社

名倉山酒造も会津若松市の酒蔵です。

全国新酒鑑評会では7回の金賞を獲得している酒蔵になっています。

参考:名倉山酒造

嘉永蔵大吟醸 末廣酒造株式会社 嘉永蔵

明治の終わりごろ、「山廃造り」の創始者である嘉儀金一郎氏が試験醸造したのが、この末廣酒造嘉永蔵です。

個人的に、どんなお酒なのかめっちゃ興味があります。

参考:末廣酒造株式会社

会津宮泉 宮泉銘醸株式会社

宮泉銘醸株式会社は会津若松市の酒蔵です。

福嶋健さん、県外の有名な酒米に分けてお酒を造っているのが特徴です。

「しゃらく」「玄武」という銘柄の日本酒も製造しています。

精米歩合20%という超高精白米で造られた日本酒もあります。

参考:宮泉銘醸株式会社

会津吉の川 合資会社吉の川酒造店

福島県喜多方市にある酒蔵です。ホームページ、SNSなどは無いようです。

地元の喜多方市でほとんどのお酒を販売している、本当の地酒酒屋です。

参考:喜多方観光物産協会

大吟醸 きたのはな 合資会社喜多の華酒造場

喜多の華酒造場は喜多方市にある酒蔵です。

大正8年創業で、福島県の鑑評会で金賞7連覇している酒蔵です。

「蔵太鼓」「星自慢」などの銘柄の日本酒も造っています。

参考:喜多の華酒造

國権 國権酒造株式会社

国権酒造株式会社は、南会津町の酒蔵です。

「一吉」「てふ」などの銘柄の日本酒も作っています。

参考:国権酒造株式会社

開當男山 開当男山酒造 渡部 謙一

開当男山酒造も南会津町の酒蔵です。

300年以上の伝統のある酒蔵なんだそうです。

参考:開当男山酒造

田島 会津酒造株式会社

会津酒造株式会社も南会津町の酒蔵です。

「大吟醸 田島」は山田錦を精米歩合35%まで磨いた高級な日本酒になっています。

参考:会津酒造株式会社

稲川 合資会社稲川酒造店

1848年に創業された酒蔵です。

「七重郎」という銘柄も福島県の鑑評会で賞をとった有名な銘柄です。

参考:稲川酒造店

榮四郎 榮川酒造株式会社 磐梯工場

福島県耶麻郡磐梯町の酒蔵です。

1869年創業の酒蔵で、直営のオンラインショップもあります。

参考:榮川酒造株式会社

萬代芳 合資会社白井酒造店

福島県大沼郡会津美里町の酒蔵です。

ホームページやSNSは開設されていないようですが、地酒を販売しているオンラインショップに情報が掲載されています。

學十郎 豊国酒造合資会社

会津坂下町の酒蔵です。

1862年創業。

以前当サイトでも紹介した「スパークリングTOYOKUNI」でも有名な酒蔵です。

参考:豊国酒造合資会社

 

まとめ

以上、2019年の「平成30年全国新酒鑑評会」で最多の金賞を取った福島県の日本酒と酒蔵の紹介でした。

福島県が日本酒どころだということは、詳しい人でなければあまり知らないことかもしれません。

私も機会があったら取り寄せて飲んだみたいと思います。

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