お酒は飲むんだけど、日本酒は苦手なんだよね・・
なんて人、結構いらっしゃると思います。
しかし、日本酒にも飲みやすいものとそうでないものがあります。良い日本酒を飲まないで食わず嫌いをするのはもったいない!
というわけで、日本酒初心者や苦手な人でも飲みやすい日本酒の選び方をお話ししたいと思います。
日本酒が苦手な理由って?
日本酒が苦手、と思われる主な理由を私の体験を含めていくつか挙げてみたいと思います。
においが苦手
日本酒のにおいが苦手、という人もいらっしゃるのではないでしょうか。実は私もそうでした。特にお燗にした時の強いにおいが苦手でしたので、気持ちはとてもよくわかります。
私の父親が飲んでいた日本酒は、パック酒のような安いお酒ばかりでした。
安価なパック酒には醸造アルコールが多く入っていたり、食品添加物に類するものが入っているものがほとんどです。それを高い温度の燗にして飲んでいたので、アルコール分が強く飛ぶことで余計に強い匂いを感じていたのだと思います。
味が苦手
特に普通酒や合成清酒はアルコールが強く前面に出てくるので味がきついと感じることがあると思います。
これらのお酒はアルコールにアミノ酸や糖類などを添加して日本酒のような風味にしたお酒ですので、安価な分、味や風味が刺激が強く感じることがあります。純米酒のようなお米と麹が作り出す自然な美味しさとは全く違うものです。
また、純米酒に比べると、醸造アルコールが添加されているお酒はアルコールの匂いが強く感じやすいと思います。
三増酒などが含まれている合成清酒はそもそも、戦後の米不足の時代お酒の製造が困難になったことで始まった苦肉の策だったのですが、安価であることを理由に現在まで製造が続けられているお酒です。
安い居酒屋で提供されている「日本酒」とだけ書かれているようなお酒もこのような安価なお酒です。
純米酒や吟醸酒などの「特定名称酒」には合成清酒や三増酒などは含まれていないので、日本酒が苦手な人ほど良いお酒を選ぶ方がよいと思います。
どんな日本酒を選べばいいの?
それではどのようなお酒を選べばよいのでしょうか?
それは、ラベルをよく見ることで見分けることができます。パック酒など安い酒のラベルを見ると、成分が書いてありますが、「醸造アルコール」以外に添加物(糖類、醸造用糖類とか)と書いてある酒は、「三増酒」が混入されています。
表示を見てわかりづらい場合はラベルを見て確認してみるのが良いと思います。
おすすめは「純米吟醸」「純米大吟醸」
そしてできれば「純米酒」、それも、「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」と書かれたお酒が飲みやすい可能性が高いです。
これらのお酒は精米歩合が低い(お米をたくさん削っている)ので、雑味の原因となるたんぱく質や脂肪が少ないため、スッキリとクリアな飲み口に仕上がっているお酒が多いです。
また、醸造アルコールも私のようなお酒自体にあまり強くない人からすると、アルコールの味と匂いがきついと感じる原因となりますが、純米酒にはそれが入っていないので飲みやすいと思います。
炭酸入り「スパークリング日本酒」もおすすめ
最近若い人や女性を中心に人気が出てきている、炭酸入りの日本酒「スパークリング日本酒」も飲みやすくておいしいということで人気になっています。
ある意味では、日本酒らしくないのかもしれませんが、比較的甘い味わいのお酒が多く、また炭酸があることで後味がさわやかになることが人気の理由になっているのだと思います。最近はコンビニやスーパマーケットでも見かけるようになりました。
もし日本酒に苦手意識があるのなら、ぜひ炭酸入りの日本酒も試してみてほしいなと思います。日本酒に対する印象が変わると思いますよ!
まとめ
・日本酒に苦手意識がある人ほどパック酒のような安いお酒には手を出さない
・日本酒が苦手なひとや初心者におすすめなのは「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」や「スパークリング日本酒」