日本酒のきほん

樽酒ってなに? 樽で保存されている日本酒の特徴を解説

日本酒には「樽酒」とラベルに書かれているものがあります。

樽酒というと、お正月の鏡開きのようなおめでたい時の式典用のお酒と思われるかもしれませんが、このような樽にお酒を入れているものであって、販売されている「樽酒」はこれとは違うんです。

ここでは、「樽酒」とはどんな日本酒なのかということについてお話しします。

樽酒については、菊正宗さんのサイトが詳しいです。日本酒の樽酒造りの第一人者といえる企業です。

参考:菊正宗 樽酒ブランドサイト

http://www.kikumasamune.co.jp/products/brand/taru/

 

樽で保存される理由は「香りづけ」

通常、日本酒を保存するときはホーローやステンレスのタンクを使用されます。

清掃がしやすいなどの理由で金属製のタンクが使用されていて、当然のことながらこれらのタンクから匂いが移るということはありません。

しかし、木でできたに樽にお酒を入れておいておくと、樽に使用されている杉の木の香りがお酒に移ります。このように現在製造されている樽酒は日本酒に木の香りを移すことを目的に樽に詰めて保存しているのです。杉で造られた4斗樽(72ℓの樽)にお酒を詰めて、木の香りがほど良くお酒に移ったものが出荷されます。

 

ガラス瓶入りの樽酒も杉の樽で保存されている

樽ごと出荷される樽酒もあるのですが、それだけでなくガラス瓶の「樽酒」もあります。

これらは杉の香りのエッセンスや杉の香りのチップを入れてるの?と思っている人もいるかもしれませんが、実はガラス瓶入りのお酒も人工的に杉の香りをつけているわけではありません。一度杉の樽に詰めて木の香りを移ったらガラス瓶に詰め替えるという製造法で作られたものだけを「樽酒」と表示して良いことになっています。

 

樽酒の歴史

樽酒が登場したのは室町時代と言われています。樽は輸送のために使われていました

江戸時代には江戸を始めとして全国でで灘(現在の兵庫県)のお酒が人気になっていましたが、船で約10日ほど輸送されて江戸に届けられていました。

昭和の初めまで酒蔵から酒店まで出荷される際には4斗樽が使用されていました。江戸を始めとして全国で飲まれていたお酒のほとんどは「樽酒」だったんですね。

現在ではお酒を輸送するための容器はガラス瓶に変わりましたが、樽酒は鏡開きなど神事由来の式典の祝いとして、日本の文化にのこっています。

 

樽酒にあう料理

杉の木の香りがついたお酒は、脂っこい料理や濃い味付けや香辛料を使った料理とあいます。

よく言われているのが、こってりとした脂がおいしいうなぎなんですが、樽酒は口の中の油を洗い流すことで味覚をリフレッシュさせる効果があることを菊正宗さんが調査で発見しています。よく言われるお酒の「ウォッシュ」効果と呼ばれるものですね。

参考:菊正宗酒造 樽酒読本

http://www.kikumasamune.co.jp/products/brand/taru/book/and/index.html

樽酒は和食だけでなく、洋食や中華料理の油っこい料理にも合いそうですね。食事といっしょに楽しみたいお酒ですね。

 

まとめ

菊正宗酒造の樽酒引用元:菊正宗酒造 http://www.kikumasamune.co.jp/products/brand/taru/

以上、樽酒のお話しでした。

樽の木の香りがするのが特徴のお酒で、脂っこい料理に合うのが特徴です。

菊正宗酒造さんは木の樽を作る職人を育成するなど、樽酒造りに力を入れています。もし酒屋さんなどで見かける機会があったら、ぜひ飲んでみて下さいね。

 

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