日本酒と文化

【新嘗祭・大嘗祭】神事とお酒の関係

古くから日本ではお酒と旬肴との関わりが強く、飲酒もハレの日の神聖な行事とされていました。ギリシャ神話のバッカスのほかに、エジプトのオシリス、イタリアではバックスなどの神がいます。昔から世界中で人間とお酒との深い関係があったことが想像できますね。

日本にもお酒の神様はいて、京都の松尾大社や奈良の大神神社が有名です。

 

新嘗祭とは?

そして、東京の皇居においてもお酒に関係する式典である「新嘗祭(にいなめさい)」があります。新嘗祭は秋の収穫を神様に捧げるための儀式として、皇居の宮中三殿の神嘉殿(しんかでん)行われるお祭りです。

新嘗祭は、天皇が秋の収穫に感謝し国民の安寧や五穀豊穣を祈る儀式です。

これは11月の第2回目の卯の日に行われてきました。卯の日というのは旧暦のカレンダーに書かれている「子・丑・寅・卯・・」の十二支の「卯」の日という意味です。(参考:2019旧暦表示カレンダー

新嘗祭で何が行われるのか

新嘗祭の日には、日本全国の神社でその年の秋の収穫を神様にお供えをして、秋の収穫に感謝するお祭りとして行われています。

収穫されたもののお供えをするときに、その年の新米で作られたお神酒(おみき)も一緒にお供えられます。この供えられたお神酒は直会(なおらい)と呼ばれる会で、参加者全員で飲むことになります。

直会(なおらい)はお祭り中の緊張した精神状態から普段の生活に戻り、神様にお供えしたもの(神饌)やお神酒をいただく会のことです。神様が召し上がったものを人間もいただくことにより、神と人との結びつきを強くし、神の力を分けてもらって守ってもらおうという目的で行われます。

新嘗祭でも宮中において毎年、天皇陛下がその年に収穫された新しい穀物を神々に捧げ、また天皇陛下自らも召しあがるという儀礼があります、

参考:神社専門メディア 奥宮(おくみや)

 

天皇即位の後に行われる「大嘗祭」

大嘗祭(だいじょうさい)」は天皇陛下が即位した後、一番最初に行われる新嘗祭のことです。「おおなめのまつり」とも読むそうです。

2019年の4月30日に今上天皇が譲位されたのち、2019年の5月1日から新たな天皇が即位されますので、今年(2019年)には大嘗祭が開催されることになります。今年の大嘗祭は11月の14日から15日にかけて行われることが決定しています。

大嘗祭も新嘗祭と同じく、天皇が国民の平穏無事や五穀豊穣を祈るための儀式になります。

大嘗祭で行われること

大嘗祭で神様にお供えする初穂をどこのお米にするかということを、亀卜(きぼく)という占いによって決めます。関東と関西から1都道府県のお米が選ばれます。その他にも、いろいろな農産物、海産物がお供えされます。

 

大嘗祭では、半年以上前から当日にかけて、多くの儀礼が執り行われます。

大嘗祭は大嘗宮(だいじょうきゅう)と呼ばれる仮設の神殿で行われ、祭儀の7日前に着工し、5日間で完成させて終了後すぐに撤去されることになるそうです。

 

大嘗祭本祭の夜、新天皇が大嘗宮に籠って、新天皇は供えた新稲を天照大神(あまてらすおおみかみ)と一緒にいただく「共食」の儀が行われるそうです。神様とともに食事をするということは天皇だけにできることとされています。

この間、一般参列者も報道関係も完全にシャットアウトされ、天皇は当日の夕方から未明まで、合計8時間にわたってお籠もりになるそうです。

 

まとめ

新嘗祭は、天皇陛下が五穀豊穣と国民の平穏無事を祈る儀式のこと

・大嘗祭は、天皇陛下が即位した後一番最初に行われる新嘗祭のこと

新元号「令和」が発表されましたし、2019年は元号が変わり大嘗祭が行われる歴史的な1年になりますね。歴史や儀礼の意味を知っていると、ニュースなどで報道されている内容がよくわかってこの歴史の転換点を楽しめると思います。

 

 

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