コンビニやドラッグストアで販売しているお酒に日本酒風呂に入りたいときに便利なパック入りの日本酒。
先日、日本酒風呂用にピッタリのパック入り日本酒を見つけました。
「上撰 かみなり三代」です。
有名な鬼ころしよりも日本酒風呂向きな日本酒だと思い購入してみましたので、レビューしてみたいと思います。
日本酒風呂に合成酒はNG?
日本酒風呂の情報を探すと出てくるのが「鬼ころし」というキーワード。
誰が言い出したことなのかはわかりませんが、日本酒風呂には「鬼ころし」が良いと言われること多く、それに基づいた日本酒風呂の情報が多く出てきます。
「鬼ころし」はいろんな酒造メーカーがつくっているパック入り日本酒酒の銘柄なのですが、共通する点があります。
それは、原材料名にある「米、米麹、醸造アルコール」に加えて、「糖類、酸味料」という表示。
米、米麹、醸造アルコールは日本酒を造るときに普通に使用される材料なのですが、「糖類、酸味料」は日本酒の味に近づけるために添加される材料なんです。
つまり、合成酒はダメですよという説明をしながら、「糖類、酸味料」が入った合成酒である鬼ころしをおすすめする、という論理的によくわからない情報が流されているのです。
その件については以前も記事にしています。
参考:日本酒風呂に「鬼ころし」はNG? 合成清酒の見分け方を解説
誤解が無いように話をすると、「鬼ころし」でも日本酒風呂の効果はあります。
合成酒に分類されるお酒でも、現在販売されているものは酒造メーカーの工夫が進んでおり質が高くなっています。
日本酒風呂を体験したいのであれば、コンビニなどで購入できるパック入りのお酒を購入するのが一番お手軽だと思います。
2パックくらいを入れると効果を実感しやすいと思いますね。
ただ、日本酒風呂に効果を発揮するのは米と米麹でつくられた日本酒の成分であると言われているのも事実。
その点で、鬼ころしよりもさらに効果が高いのではないかと思われるのが、今回ご紹介する「上撰 かみなり三代」なんです。
かみなり三代の紹介
かみなり三代の凄い点は180ml(1合)の1パックの価格が100円以下という低価格でありながら、「糖類、酸味料」といった添加物が使用されていないということにあります。
分類上は完全に清酒(=日本酒)なんですね。
低価格の普通酒の中には、菊正宗のピンや、ワンカップ大関のような比較的質の高いお酒もありますが、「上撰 かみなり三代」はそれらに比べてもかなり低価格です。
「糖類、酸味料」を添加しなくてもしっかりと日本酒の味がするということは、その分日本酒風呂に有効とされているアミノ酸などの成分が多いということになります。
そのため、「糖類、酸味料」が添加されている鬼ころしよりも、今回紹介している「上撰 かみなり三代」の方が日本酒風呂向きではないか、ということが言えるわけです。
飲んでも美味しい
「上撰かみなり三代」は、飲みやすいですしお米の風味もあります。
値段を考えるとかなりおいしいです。菊正宗のピンやワンカップ大関に引けを取らない味だと思います。
正直驚きました。
全国燗酒コンテストの「お値打ち燗酒 ぬる燗部門」で2017年、2018年に金賞を獲得しています。
参考:全国燗酒コンテスト2017 全国燗酒コンテスト2018
しっかりつくられた純米酒に比べると味は薄めなので、冷やしてしまうとかなり味が薄く感じられますが、お燗にするとお米の香りが広がって美味しくいただくことができます。
価格が価格なので侮っていましたし「パック酒なんて・・」という人もいるかもしれませんが、このお酒は価格にしてはかなりおいしいお酒だと思います。
かみなり三代をつくった京姫酒造とは?
かみなり三代を造っているのは京姫酒造という酒蔵です。
京姫酒造は、昔から酒造りで有名な伏見(京都市伏見区)に1918年に創業された酒蔵です。
伏見は昔から兵庫県の灘に並ぶお酒の生産地として知られています。
京姫酒造はその「伏見の銘酒」の伝統を受け継ぐ酒蔵で、「京姫(きょうひめ)」や「匠(たくみ)」という銘柄で有名なんだそうです。
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2019」や「Kura Masterアワード2019」でも賞を獲得しています。
ウイスキーボンボンならぬ「日本酒ボンボン」というお菓子も発売しています。
伝統だけにとらわれずにいろいろな商品を販売している酒蔵なんですね。
私も甘いものは大好きなので、とても気になっていますがネット販売はされていないみたいですね。残念・・。
まとめ
・日本酒風呂用の安いお酒なら「米、米麹、醸造アルコール」のみでつくられた「上撰 かみなり三代」がおすすめ
・「上撰 かみなり三代」は全国燗酒コンテストに入賞するくらい美味しいお酒でもある
・「上撰 かみなり三代」を作った京姫酒造は伏見の有名酒造メーカー(酒蔵)である
「上撰 かみなり三代」は、おそらく安くつくることがコンセプトのお酒だったんだと思いますが、その制限の中でも酒蔵の技術とこだわりが詰まった良いお酒になっていると感じました。
日本酒風呂用としてだけでなく、日常に飲む安いお酒を探している人にもぜひ試してみてほしいですね。