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麹甘酒が便秘改善に効果あり! 飲む量と飲み方のコツを解説

夏の甘酒

最近、静かなブームになってきている麹甘酒ですが、実は便秘の改善にも効果があることを知っていますか?

ここでは、麹甘酒の便秘改善効果について書いていきます。

ただのネット上の情報まとめではありません。科学的な方法で検証された実験結果をエビデンス(証拠)付きでご紹介します。

 

麹甘酒には便秘改善の効果がある!

麹甘酒が便秘に良いと言われる理由は「オリゴ糖」が多く含まれていることにあると言われています。

オリゴ糖は人間の腸にいる、いわゆる「善玉菌」のエサになることで善玉菌を増やす効果があると言われています。

便秘を解消し便通をよくするためには、食物繊維の摂取と共にオリゴ糖の摂取も有効なわけなんですね。

 

ただ、オリゴ糖が効果を発揮するまでには、しばらく時間がかかります。

善玉菌が増えて腸内環境が改善する、という形での便秘改善効果なので、麹甘酒をの便秘改善効果を期待するなら毎日継続して飲む必要があるわけですね。

 

酒粕甘酒にも便秘解消の効果がある

ちなみに、便秘解消という点では酒粕甘酒も効果があります。

酒粕甘酒にはレジスタントプロテインと呼ばれる、消化されづらく食物繊維と同じような働きをする成分が含まれています。

酒粕が配合された甘酒でも、便秘改善という意味では効果が期待できる可能性があるということになります。

私個人の意見としては、酒粕を使った甘酒には必ず砂糖が使用されているので、ダイエットという点においては麹甘酒の方が優れているような気がします。

 

麹甘酒の便通改善効果に関する研究結果

本の画像

麹甘酒の便通改善効果は、さまざまな研究結果があります。

ここでは3つの論文を紹介します。

『麹甘酒の継続的引用における安全性と明らかな便通改善効果を確認しました』

八海山(八海酒造)が2018年に大学との共同研究による研究結果が発表されています。

参考:株式会社 八海山『麹甘酒の継続的引用における安全性と明らかな便通改善効果を確認しました』

1日1本(118g)の麹甘酒を飲み続けることによって、1週間当たりの排便回数と排便日数が増加傾向になる、という研究結果です。

また、規定量の3倍である118gの3倍を4週間続けて飲んで、血圧、脈拍、体重、体脂肪率、血液検査、尿検査などを行った結果、この試験が原因による有害な事象は全くなかったということでした。

つまり、麹甘酒は安全な飲み物であるということの科学的な実験結果もこの研究によって示されたわけです。

排便されない日が何日も続く・・という人にとって、甘酒を継続して飲むことで改善するということを示唆した研究結果です。

 

『麹甘酒の大腸炎予防・関節痛緩和効果について』

八海山が発表しているもう1つ論文が、2019年に発表された大腸炎の予防と関節炎緩和についての研究結果です。

参考:麹甘酒の大腸炎予防・関節痛緩和効果について

麹甘酒を継続して摂取することで、大腸炎の予防効果があることと、関節痛の緩和効果の可能性があることについて発表されています。

また、麹甘酒1本118gを12週間継続して飲むことでの健康状態を調べることで、麹甘酒を長期的に摂取することの安全性についても調べて、健康に問題ないことを再度確認できたとしています。

この論文の注目点は、麹甘酒を摂取することで「便の硬さ」のスコアが低くなっているということだと思います。

腸内の環境が改善することで便が柔らかくなる、しかも乳酸菌(ウオヌマ株)よりも効果が高いというのが面白い点です。

 

『便秘に対する甘酒摂取の効果』

次の論文は、岡山県立大学と聖カタリナ大学の先生が共同で研究した「便秘に対する甘酒摂取の効果」という論文です。

参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnas/16/0/16_36/_article/-char/ja/

便秘を解消したいと思っている女子学生に麹甘酒を14日間継続して飲んでもらった結果、11人中9人に改善効果がみられたことから、麹甘酒が便秘解消と町会環境改善に効果がある”可能性がある”という論文です。

この実験は、対象者の便秘の原因、程度、ストレス、環境などの条件設定がが不十分だったので、”可能性がある”という表現になっています(科学の論文って難しいんですね)

この研究でも、便の回数が増えた、という効果が得られたという結果になっています。

 

ちなみに、この実験に使用された甘酒は、「まるみ麹本店」という会社が造った甘酒です。

参考:まるみ麹本店

岡山県総社市にある麹、味噌の専門店です。

Amazonでも購入可能のようです。(楽天にはありませんでした)

実験では1回分35gを水や白湯で約3倍に薄めて飲んだそうです。

濃縮されたタイプなので、料理に砂糖の代わりに使う場合にも便利かもしれませんね。

 

重要なのは、”飲み続ける”ということ

八海山の論文には、糖尿病・透析患者様などの持病をお持ちで糖分の摂取に注意が必要な方は、主治医またはかかりつけ医へのご相談をおすすめします、という内容も書かれています。

麹甘酒は糖分が高いので、健康な方でも過剰に摂取することは控えた方が安全だと思います。

1度にたくさん飲むのではなく、毎日少しずつ続けることが大切です。

 

私の体験談

そもそも、なぜこのような記事を書こうと思ったかというと、私自身が便秘→切れ痔というコンボに悩んだ経験があったからです。

ダイエットなどによって便が硬くなっていたことが原因だと思います。

今でこそ笑い話ですが、排便のたびに出血するのことに当時は悩んでいました。

 

しかし、暑さ対策として甘酒を飲み続けて1か月ほどたったある日、まったく切れ痔が気にならなくなっていることに気づきまし

た。

便が柔らかくなったことで、排便が楽になっていることに気づいたんですね。

麹甘酒が便秘に効果があるんじゃないか、と思って調べた結果、このような論文があるのを見つけたわけです。

麹甘酒は暑さ対策と便秘対策を同時にできる便利な飲み物だと実感しています。

 

最近の麹甘酒の人気で、様々な商品が発売されています。

便秘や腸内環境改善に興味がある方は、ぜひ試してみてほしいと思います。

夏バテ対策もできて一石二鳥です。

 

まとめ

・麹甘酒には便秘解消、腸内環境改善の効果あり

・具体的には「便を柔らかくする」「便の回数を増やす」効果がある

・飲みすぎには注意 1日150~200mlくらいを目安に

 

今回紹介した論文を発表した八海山が発売している「麹だけで作ったあまさけ」は、1日118gで効果があるという結果が出ています。

近所のスーパーで見かけたら、ぜひ飲んでみてください。

すっきりした甘さで本当に美味しいですよ。

お近くのスーパーに無ければネット購入も可能です。

 

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