日本酒のきほん

日本酒と米焼酎の違いについて解説

日本酒と米焼酎。

どちらもお米を原料にしたお酒です。

この2つがどのような違いがあるかわかりますか?

この記事では、日本酒と米焼酎の違いについてお話します。

 

日本酒と米焼酎の違い

日本酒は醸造酒、焼酎は蒸留酒、という違いがあります。

原料はお米と水、というのは同じなのですが、お酒の作り方に違いがあるんです。

醸造酒とは?

醸造酒

醸造酒は、果物などに含まれているブドウ糖(グルコース)を酵母の力でアルコール発酵させたお酒のことです。

 

最も有名な醸造酒であるワインは、ブドウに含まれているブドウ糖をアルコール発酵させてつくるお酒です。

それに対して、お米の主な成分はブドウ糖ではなくでんぷん質です。

日本酒は、お米に含まれているでんぷんを麹(黄麹菌=コウジカビ)の力でブドウ糖に分解させた後、ブドウ糖をアルコール発酵させる形でつくられた醸造酒になります。

 

その他、マッコリや紹興酒、シードルなどのお酒も醸造酒です。

蒸留酒とは?

蒸留酒

蒸留酒は、醸造酒を「蒸留」することでつくられます。

 

蒸留」とは、液体を沸騰させた蒸気を再び液体に戻すことです。

水は100℃で沸騰しますが、アルコールは78℃と水よりも低い温度で沸騰します。

お酒を沸騰させると、沸点が低いアルコールが先に蒸発し始めるため、再び液体のお酒に戻った時にアルコール濃度の濃いお酒になります。

そのため、醸造酒のアルコール度数が10%~15%のものが多いのに対して、蒸留酒は40%以上のものが多いです。

アルコール度数が96%という、極端に高いお酒も存在します。

 

ホップの入っていないビールを蒸留したお酒がウイスキー、ワインを蒸留したお酒がブランデーで、そのほかにもウォッカ、ジン、泡盛などのお酒が蒸留酒になります。

米焼酎は「蒸留酒」

焼酎の水割り

米焼酎は、日本酒を蒸留してつくった蒸留酒です。

アルコール度数は40%前後のものが多いです。

アルコール度数が高いので水やお湯などで割って飲むことが多いですよね。

 

日本酒と米焼酎の違いは、醸造した後に蒸留しているかどうか、という違いなんですね。

 

日本酒と米焼酎のその他の違い

日本酒と米焼酎には、その他にもいろいろな違いがあります。

精米の違い

日本酒はおおよそ表面の30%から多いときで50%以上を精米(表面を削る)したお米でお酒をつくられます。

それに対して米焼酎10%から15%程度精米されたお米でつくられます。

 

お米の表面に近い部分ほどアミノ酸などのでんぷん質でない成分が多く含まれています。

高級なお酒ほど、表面を多く削る(精米)することででんぷん質の多いお米でお酒が造られます。

精米する(削る)部分が少ないお米で作ったお酒ほど、味が濃い代わりに雑味が多いお酒になります。

 

それに対して米焼酎の場合は、蒸留の過程でアルコール度数が高くなりすっきりした味わいになってしまうので、お米の旨味を多く引き出すために、日本酒よりもお米の表面に近い部分を多く残すように精米されるのです。

保存方法と期間の違い

日本酒は作られてから12か月以内がおいしく飲める期間とされています。

また吟醸酒などの高級なお酒ほど温度管理が大切で、冷蔵庫などのなるべく低い温度で保存されることが推奨されています。

 

しかし焼酎はアルコール度数が高いので保存性が良く長く熟成させることで美味しく飲めるお酒が多いのが特徴になります。

光に弱いのは共通なので注意が必要ですが、直射日光に当たる場所や高温多湿をさけて保存し熟成させることで、お酒の味の変化が楽しめるのが焼酎の特徴です。

 

日本酒を作っている酒蔵も米焼酎を作っている

有名な日本酒の酒蔵の中にも、米焼酎を作っているところがあります。

いくつか紹介してみたいと思います。

八海山「 よろしく千萬あるべし」 

新潟県の有名な使うぐらいである八海山の八海酒造が作っている焼酎です。 

日本酒と同じく酵母と麹を使った三段仕込みを行い、発酵と酒粕を投入し、醪(もろみ)を減圧蒸留してつくられた焼酎です。

アルコール度数はやや低めの25%。

減圧蒸留することで沸点を低くした蒸留させることで、日本酒の風味をより多く残した焼酎に仕上がっています。

 

七田 「純米焼酎」

佐賀県の天山酒造がつくった七田(しちだ)の米焼酎です。

お米は佐賀県産の山田錦で、低温発酵で醸造したお酒を減圧蒸留した純米焼酎です。

アルコール度数は25%で、純米酒のような香りと口当たりのまろやかさが特徴の焼酎に仕上がっています。

 

吟醸酒の酒粕を使った焼酎もあります。

 

獺祭 焼酎

今や最も有名な日本酒の銘柄と言っても過言ではない旭酒造の「獺祭」の焼酎です。 

獺祭の焼酎も粕取り焼酎で、日本酒の他に獺祭を絞った後の酒粕を蒸留して作られた焼酎です。 

獺祭はかなりフルーティな香りと味わいの日本酒ですか、この焼酎もフルーティーな香りは残した飲みやすい焼酎に仕上がっています。

 

 

まとめ

以上、日本酒と米焼酎の違いのお話でした。

米焼酎は日本酒に近い味わいの蒸溜所になっているので、気に入った酒蔵の日本酒があれば、焼酎を販売されていないか探してみるのも面白いかもしれません。 

 

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