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料理に日本酒を使う理由
日本酒を料理に使うことで、魚や肉などの食材の生臭さを消したり、お酒の風味を料理に加えたり、食材に味がしみこみやすくなるなどの効果があります。
煮込み料理、酒蒸しの他に、ご飯を炊くときに入れたり、最近ではカップラーメンに入れると美味しいという話題があったりします。
料理のレシピに「酒」が入っていることが多いのは、そんな効果をお酒に期待しているためなんです。
料理に日本酒を使う効果については、日本醸造協会が発行している資料に詳しく書いてあります。
料理酒と日本酒の違いとは?
気になるのは、料理に「酒」を使うときに気になるのは、どんなお酒を使えばいいのかということだと思います。
通常は日本酒を使えばいいということになると思いますが、スーパーマーケットの調味料のコーナーには「料理酒」と書かれているものも売っています。
果たして、日本酒と料理酒の違いは一体何なんでしょうか?
料理酒とは?
料理酒はお酒に塩や甘味料などが添加されていて、より調味料としての効果を強めたものとしてつくられています。
また、食塩を添加して飲めない状態にすることで、酒類販売の免許を持たないお店でも販売できるという意味もあります。
酒類の免許を少し調べてみましたが、取得するのってかなりめんどくさいみたいなんですよね
参考:https://sogyotecho.jp/liquor-sales-business-license/
料理に使う「酒」を調味料として売るためにつくられたのが、料理酒ということになります。
料理酒のデメリット
料理酒のデメリットとしては、塩を添加されてしまっているためにレシピによっては塩分過多になってしまう恐れがあることです。
レシピに酒と書かれている料理に日本酒の代わりに料理酒を使うことによって、料理酒に含まれている塩分の分だけ食塩が多く入ってしまうという可能性があるわけですね。
料理酒を使うのであれば、料理酒に含まれている食塩の分だけ使用する食塩の量を調整する必要があります。
塩を足すときに慎重に味見をする必要があるということですね。
もしレシピに料理酒と書かれていれば、食塩入りの料理酒をそのまま使うほうがおいしく仕上がるかもしれません。
飲み残しの日本酒を料理酒に使ってもOK
飲み残しの少し開封してから時間がたった日本酒でも、料理に使うのは問題ありません。
また、白鶴や月桂冠、沢の鶴などの大手メーカーはパック入りいわゆる「パック酒」を多く発売しています。
よく料理にお酒を使うのであれば、ネット購入で大きめのパックを購入して使用している人も多いようです。
塩分の量を気にしているのであれば、料理用の酒は日本酒をつかって塩分は塩の量で調節するほうが良いかもしれません。
料理酒のおすすめ
ここでは、料理酒のおすすめをいくつかご紹介します。
調味料を販売しているメーカーがいくつか販売しています。
ミツカン 純米料理酒
酢や味ぽんなどで有名な調味料メーカーです。金のつぶなどの納豆を作っているメーカーとしても有名です。
米と米麹と食塩のみを原料につくられた料理酒です。
2.1%以上2.5以下の濃度になるように食塩が加えられていますが、それ以外の調味料が加えられていないのが特徴で、Amazonの料理酒ランキング1位(2020年1月現在)になっている人気の料理酒です。
大木代吉本店 福島県 こんにちは料理酒
福島県にある、大木代吉本店という酒蔵がつくっている料理酒です。
料理酒は言っても、こちらは食塩が添加されていない料理酒になっています。
米、米麹に加えて酒粕が加えられるなど、お米のコクや旨味を高めた「食べる酒」としてつくられた料理酒なんだそうです。
少し高価ですが、プロ仕様としてつくられた本格派の料理酒です。
料理用の日本酒もある
大手酒造メーカーが販売している、白鶴まる、月桂冠「月」などのパック酒を使うのもいいですが、宝酒造は料理酒ではない「料理のための日本酒」も販売しています。
いくつかご紹介します。
タカラ 料理のための清酒
宝酒造がつくっているその名の通り「料理のための清酒」です。
飲むための清酒(日本酒)に比べて、食材の生臭さを消す有機酸が20%多く含まれていたり、うまみ成分であるコハク酸が2倍含まれていたりと、料理に特化してつくられたお酒となっています。
白扇酒造 福来純 純米料理酒
岐阜県の白扇酒造株式会社がつくっている料理用の清酒です。
もち米で仕込んだ料理用の清酒となっていて、食塩などを加えていない清酒となっています。
メディアなどで取り上げられている評価の高い料理用の清酒に仕上がっています。
美味しく仕上がる料理清酒パック 月桂冠
京都の有名酒蔵である月桂冠株式会社がつくっている料理用の清酒です。
食塩が入っていないのはもちろん、糖類と酸味料も添加されていない飲む清酒に近い料理酒に仕上がっています。
まとめ
・日本酒(清酒)と料理酒の違いは、食塩や調味料が添加されているかどうか
・料理用の日本酒(清酒)もたくさん販売されている
以上、日本酒と料理酒の違いのお話でした。
料理酒と書かれていても食塩が添加されていない商品もあって、さまざまな種類のものがあることがわかりました。
飲み残しの日本酒があっても捨てるのではなく、積極的に料理に使ってみてはいかがでしょうか。