日本酒は発酵させた醪(もろみ)を搾って造られますが、絞った後には「酒粕(さけかす)」が残ります。
”かす”という言葉から、出がらしのような印象を持たれてしまうかもしれませんが、実は酒粕は栄養満点の健康食品なのをご存知でしょうか?
俺は酒粕の栄養についてお話します。実は美容や美肌にもとても良いんですよ!
酒粕は体にいい
酒粕の主な成分はお米の溶け残りなので、食物繊維や酵母が含まれているため、ブドウ糖や必須アミノ酸、ビタミン B 群などが豊富に含まれています 。
参考:菊正宗 酒粕は搾りカスではなく、栄養の宝庫
ブドウ糖は即効性のエネルギー源になってくれますし、アミノ酸は疲労回復や体の形成、ビタミンBは疲労回復に役立つ栄養素です。
その他にも、 食物繊維 、オリゴ糖 、ペプチド など様々な栄養素が含まれています。整腸作用によるダイエット効果も期待できます。
酒粕のの栄養の機能性は数多くの研究結果が出ているそうです。
『日本酒の科学』 (和田美代子著 講談社)という本によると、
血圧降下作用
健忘症を予防
抗菌作用
がん予防
肝臓疾患予防
うつ病予防
変形性関節症対策
老人性認知症予防
と言った健康効果があるという研究結果が紹介されています。いろいろありすぎてもはやよくわかりませんね(笑)
ものすごく体に良い食品だということが科学的な研究結果として出ているというのに驚きます。
酒粕を使った料理
酒粕を使った料理はクックパッドで調べるとたくさん出てきます。
参考:クックパッド
酒粕汁や甘酒といった定番の料理のほかに、チーズケーキやクッキーといった洋菓子に入れるレシピも紹介されています。
酒粕の栄養を美味しく取るための様々なレシピが考え出されていてすごいですね。
チーズケーキはものすごく簡単そうなので、自分で作ってみたくなりました。酒粕の豊富な栄養素をスイーツで美味しく食べられるアイデアはとても良いですね。
酒粕はAmazonでも購入可能
Amazonでも酒粕はたくさんの種類が販売されています。
大手の酒蔵からも発売されているなど、実にたくさんの種類の酒粕を購入することができます。
Amazonで購入できる酒粕
バラ粕と板粕
醪(もろみ)を圧搾機で絞った一般的な酒粕は板のように固まった形状をしているため「板粕」と呼ばれています。上で紹介した「日本盛」の酒粕がこの板粕になります。
また、吟醸酒など圧搾機を使わないで袋搾りを行なった場合は、板状に固まずバラバラの状態のままの酒粕になります。このような酒粕をバラ粕といいます。
品質は板粕とほとんど同じですが、最初からバラバラの状態なので水に溶けやすいのが特徴です。上で紹介した「上善如水」の酒粕はバラ粕になりますね。
また、バラ粕や板粕をタンクに入れた後足で踏み込んで空気を抜き、低温で半年以上熟成させた「踏み粕」と呼ばれる酒粕もあります。踏み粕は熟成中に酵素による発酵が進むため、板粕やバラ粕に比べるとアミノ酸やミネラルが多く濃厚な味わいになる総エス。
酒粕の保存方法
酒粕はアルコールが含まれている食品なので腐りにくい食材です。といっても賞味期限が気になる・・という方は、冷凍保存をすると良いでしょう。
小さく小分けにして平たくしたものをラップにくるんで冷凍しておけば、いつでもフレッシュな状態の酒粕を使うことができます。
使いきれない場合は冷凍保存を試してみてくださいね。
酒粕は化粧品にも利用されている
日本酒を作っている杜氏さんの手がきれい、という話を聞いたことが無いでしょうか?
実は、酒粕に含まれている成分には手肌に良い成分が沢山含まれているのです。
参考:沢の鶴 酒粕は美容女子の味方!酒粕パックの作り方・使用方法
http://www.sawanotsuru.co.jp/site/nihonshu-columm/health-beauty/sakekasu-pack/
沢の鶴のホームページによると、酒粕には、シミの原因になるメラニン色素の生成を抑える効果があるコウジ酸・アルブチン・フェルラ酸をはじめ、肌に良い栄養がたくさん入っていて、それは肌に直接ぬることでも効果があるそうです。
Amazonで購入可能な酒粕パック
酒粕の美容商品の1つである酒粕パックもAmazonでも購入が可能です。
レビューによる評価も概ね良好なので、プレゼントに選んでもいいかもしれませんね。
男性もスキンケアをする時代ですので、お酒好きなら酒粕クリームを使ってみるのもいいかもしれません。
(中国語の評価もありますね。中国では日本酒の酒粕が流行っているのでしょうか?)
まとめ
以上、酒粕の栄養と美容効果のお話しでした。
食品のほかに化粧品のクリームもあるなんて驚きですね。
日本酒を飲んで楽しむだけでなく、酒粕も自分の生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?