先日、ニュースでこんな感じの報道がされていました。
日本酒の鑑評会で、群馬県と新潟県の2つの吟醸酒などが「最優秀賞に選ばれた」とありますが、この記事だけでは内容がよくわかりません。
大手の報道で、こんないい加減な感じで大丈夫なのかが少し気になりますが(笑)
気になったので調べてみました。
関東信越国税局管内の「酒類鑑評会」
なにせ名前が「酒類鑑評会」というシンプルなものなので、どのような会なのかがわかりにくいですね。
今回発表されたのは、関東信越国税局の管轄内の酒蔵による日本酒の鑑評会です。
茨城、栃木、群馬、埼玉、新潟、長野の6県でつくられた日本酒が審査対象になります
「酒類鑑評会」は国税局が主催していて、札幌から沖縄までの日本全国の国税局が主催で行われています。
タイトルが地味なので、もっとキャッチーな名前を付けてもっと大々的に宣伝すれば、日本酒の拡販ひいては酒税の増大につながるのでは?という気もしますね。
今回2019年の関東信越国税局管内の「酒類鑑評会」は、純米吟醸酒と吟醸酒、純米酒の3つの部門で192の酒蔵が417の日本酒が出品されました。
国税庁のサイトに詳細が掲載されています。
参考:酒類鑑評会 国税庁
純米吟醸酒部門の最優秀賞受賞酒
純米吟醸酒部門の最優秀賞には、群馬県の貴娘酒造株式会社がつくった、咲耶美(さくやび)が選ばれました。
参考:http://www.gunma-sake.or.jp/kimusume/index.php
貴娘酒造(きむすめしゅぞう)は貴娘(きむすめ)という銘柄で有名な酒蔵です。
咲耶美(さくやび)はピンクのかわいいラベルで、飲みやすい香りと口当たりが特徴で、女性に試してほしいという思いでつくられたお酒なんだそうです。
人気の咲耶美さんからも秋のお酒届いています。
甘味と酸味の輪郭がはっきりと楽しめる、潔いお酒です。
美味しい!って声が聞こえてきそうです。
ついでにお酒自身も、自分はここにいるよって言ってそうな感じ。#咲耶美 九号酵母 純米吟醸蔵元の吉田くん、秋の一石屋酒の会。お手伝いの予定。 pic.twitter.com/yF5NGJfbam
— 一石屋酒店 (@ikkokuyasaketen) September 14, 2019
楽天で探すと、このピンクのラベルのお酒が見つかります。
吟醸酒部門の最優秀賞受賞酒
吟醸酒部門には、朝日酒造株式会社 朝日蔵がつくった「久保田」が選ばれました。
久保田は日本酒のファンであれば知らない人がいないくらいの超有名な銘柄ですね。
久保田のどの銘柄なのかが記載されていないため定かではありませんが、純米酒ではない吟醸酒の「久保田 千寿」かそれに近い造りのお酒ではないかと思います。
参考:久保田 千寿 朝日酒造㈱
「食事と楽しむ吟醸酒」としてつくられた日本酒です。
720mlで定価1,080円と、久保田の中でもかなりお求めやすい価格のお酒ですが、五百万石というブランド米を100%使うなどこだわりを持ってつくられたお酒です。
スーパーやドラッグストアなどでも売っていることが多いお酒ですので、見かけたらぜひ手に取ってみたくださいね。
美味しいですよ!
純米酒部門の最優秀賞受賞酒
新潟県小千谷市にある高千代酒造株式会社がつくった「高千代」が選ばれました。
今回が初めての受賞というホームページの案内がありました。
受賞したお酒は既に売り切れているそうなので、残念ながら、飲みたい場合は来年の仕込みまで待たなくてはいけないようです。
商品ラインナップを見ると、「こしいぶき」「一本〆」といった珍しい銘柄のお米で作られた日本酒が多いですね。
参考:高千代 商品ご案内
まとめ
以上、関東信越国税局の酒類鑑評会のニュースについてのお話でした。
国税局が日本酒の振興に深くかかわっているということを初めて知りました。
全国で開催されているので、知らないおいしい銘柄の日本酒を探す参考になるかもしれませんね。