日本酒をあまり飲んだことが無いんだけど、初心者に飲みやすい日本酒は無いの?
そんなあなたに最適なのが「スパークリング」つまり、炭酸入りの日本酒です。発泡日本酒とも呼ばれています。
炭酸入りのお酒だと缶チューハイやスパークリングワインと一般的によく飲まれています、実は日本酒にも炭酸入りのものがあるんです。アルコール度数が低く飲みやすいお酒が多いので、女性や日本酒初心者の方でも飲みやすい日本酒として人気になっています。
ここでは、「スパークリング日本酒」について解説します。
スパークリング日本酒とは
炭酸入りの日本酒はスパークリング日本酒、発砲日本酒、発泡清酒とも呼ばれています。にごり酒(「発泡にごり酒」「活性にごり酒」と呼称されることもある)のタイプのものもあります。
近年、日本酒ファンの好みの広がりと、それに合わせた日本酒の多様な商品展開の一環として、さまざまな「スパークリング日本酒」が登場しています。
2016年にはスパークリング日本酒を製造する酒蔵各社により「awa酒協会」が設立されました。
参考:一般社団awa酒協会
甘口、辛口、食中酒など、酒蔵のコンセプトによっていろいろなお酒があります。
新しい形の日本酒として注目が集まっています。
製法は2種類
スパークリング日本酒は製法によって大きく分けて2種類あります。
瓶内二次発酵方式
アルコール発酵をしている醪(もろみ)を酵母が生きた状態で瓶詰めして、瓶内でさらに発酵を進めて炭酸ガスを瓶内に閉じ込める方法です。純米酒に用いられることが多いです。
酵母は、醪(もろみ)の中のブドウ糖を分解してアルコールと炭酸ガスに変化します。この、通常の日本酒を造るときの酵素の働きを活用することで、炭酸ガスを充てんせずに炭酸入りのお酒を造ることができます。
活性にごりタイプ
活性にごりタイプは「瓶内二次発酵方式」のスパークリング日本酒のにごっているタイプのお酒です。
醪(もろみ)を搾ってお酒にする際に粗くろ過を行うことで、醪(もろみ)が発酵している状態で瓶に詰めたお酒です。粗いろ過をしていていないため、にごっていてドロドロとしているお酒が多いのも特徴です。
「瓶内二次発酵方式」は醪(もろみ)のもともとの発酵力を利用して炭酸入りのお酒を造っているんですね。
炭酸ガス注入方式
アルコール濃度の低い酒に炭酸ガスを入れて作る方法です。
炭酸ガスを入れてから十日ほど経った後に醪を搾って、もう一度酵母を入れて醗酵させて、発生した炭酸ガスを低温でお酒の中に溶かしこむ方法で造られます。
純米酒の原酒で、加水も炭素濾過もしていないお酒を炭酸入りとして造られることが多いです。
開栓と保管には注意が必要
スパークリング日本酒は冷蔵保存が基本です。常温に長く置いてしまうと炭酸が抜けてしまいます。
特に、活性にごり酒や瓶内二次発酵タイプのお酒は酒なので保存中も発酵がどんどん進んでしまいますし、高温による変質が起こりやすいです。また、開栓するときに吹き出してしまうかもしれないので開栓時にも注意が必要です。
炭酸ガスを閉じ込めたお酒も栓が飛ぶことがあります。冷蔵庫から取り出したら、揺らしたり衝撃を加えないように扱う必要があります。
また、飲み切らないお酒を冷蔵庫で保管する場合はビンを立てて保管する必要があります。横にしてしまうと吹き出してしまう可能性があります。
スパークリング日本酒の銘柄
松竹梅 澪
https://shirakabegura-mio.jp/
最近はスーパーマーケットやコンビニでも手に入れることができるお酒です。
アルコール5%とかなり少なく、さわやかな風味で飲みやすいのが特徴のお酒です
瓶が綺麗な色でおしゃれな見た目なのも人気の理由なのかもしれませんね。
八海山 発砲にごり酒
http://www.hakkaisan.co.jp/sake/happonigorisyu
新潟県の有名な酒蔵である「八海山」のスパークリンク日本酒(発砲にごり酒)です。
日本酒度-23というかなりの甘口のお酒ですね。
食前酒、食中酒のどちらでもおすすめということですので、機会があれば飲んでみたいですね。
まとめ
以上、スパークリング日本酒、炭酸入りの日本酒のお話しでした。
ワインやシャンパンのように、ワイングラスに入れて飲む方が美味しく飲めます。
これまでの日本酒とは違う新しい感覚の味わいが若い世代や女性に人気になっています。日本酒の初心者や苦手意識を持っている人におすすめなお酒ですので、ぜひ試してみてくださいね。