お酒以外の日本酒関連

【日本酒風呂】お風呂に入れる日本酒の選び方

「日本酒風呂」という美容法を知っていますか?

以前、女優の長澤まさみさんが実践していることでも有名になりました。

お風呂で日本酒を飲むわけではありません。日本酒を入浴剤代わりにお風呂に入れることで、健康や美容に効果があるとされています。

映画「キングダム」でも評判になった長澤まさみさんの美脚は日本酒風呂も貢献しているのかも!?

というわけで、この記事では日本酒風呂のやり方と、意外に語られていないお風呂に入れる日本酒についてお話しします。

 

日本酒風呂のやりかた

まずは、日本酒風呂のやり方について簡単におさらいします。

お湯の温度は38℃くらいのややぬるめの設定

お風呂のお湯の温度は、高くても38℃〜39℃くらいのぬるめの温度にするのがおすすめです。

日本酒には身体を温める効果があるため、それくらいの温度でゆっくりつかることで十分に体を温めることができます。

高い温度での入浴は心臓への負担が大きかったり、冬場のヒートショックの危険性も増します。

低い温度で十分に温まることができるのが日本酒風呂の大きな特長です。

日本酒を入れる量

日本酒を入れる量は、とりあえず150ml〜180ml入れれば十分効果を感じられると思います。

4合(720ml)とか一升瓶1本(1,800ml)とか書いている人もいますが、まずはコップ1杯くらいの量で試してみるのが良いと思います。

多くの日本酒を入れると浴室内のお酒の匂いが強すぎると感じるかもしれません。最初は少しの量で試して、もし気に入ったら量を増やしていくのがおすすめです。

私は少し少な目の100mlを測って入れることが多いです。38℃くらいの湯温でもポッカポカに身体が温まります。

 

日本酒風呂の効果

日本酒風呂の効果についても簡単におさらいします。

血行促進&発汗作用

日本酒には血行を促進する効果があり、それはお風呂に入れた場合でも同じような効果があります。

血行が促進されることで体が温まり、発汗が促されるという効果が期待できます。

皮膚の毛穴がしっかりと開いて汗をかくことで代謝が高まったり、皮膚からの老廃物の代謝が促進される効果が期待できるとされています。

アミノ酸の作用で美肌効果

酒蔵で働く人の手はきれい、というお話を聴いたことがありませんか?

それは、日本酒造りに使用される麹が作り出すアミノ酸が手肌に良い作用をするからだと言われています。

日本酒には20以上のアミノ酸が含まれていて、人体が生成できない必須アミノ酸も含まれており、日本酒風呂に入ることでそれを直接肌から取り入れることができると言われています。

ぬるいお湯でゆっくりと入浴すると皮膚の毛穴が開くので、そのことが皮膚からアミノ酸を吸収しやすいという利点もあります。

 

香りによるリラックス効果

日本酒の豊かな香りは、入浴剤やアロマオイル、バスソルトなどに含まれている香料と同じように、リラックス効果をもたらしてくれます。

香りには自律神経を落ち着かせる効果があると言われています。

 

 

日本酒風呂の注意点

このように多くの効果が期待できる日本酒風呂ですが、気をつけておかなくてはいけない点もあります。

2点挙げます。

アルコールに弱い人は注意

少量ですが、アルコールは皮膚から吸収されます。

お風呂のお湯全体から見れば使用される日本酒は微々たるものですが、アルコールのアレルギーがある人などアルコール摂取の制限がある人は、日本酒風呂は避けた方がよいでしょう。

子供や妊婦も避けましょう。

 

入浴後はすぐにお湯を捨てる

日本酒の成分が一般的に使用されている浴槽に直ちに悪影響があるとは考えにくいですが、日本酒も食品である以上、長く放置するのが好ましくないことは間違いありません。

入浴が終わったらすぐにお湯を抜いて、浴槽の掃除をすることをおすすめします。

 

日本酒風呂に使う日本酒の選び方

日本酒風呂に使う日本酒はどのようなものを選べばいいのでしょうか?

飲み残しの古い日本酒

獺祭を製造している旭酒造さんは、開封後3日以内に飲んでくださいとホームページに案内を出されています。

獺祭に限らず日本酒(特に吟醸酒)は、瓶を開けた直後から劣化がはじまります。開封してから7日ほども経過すると香りも飛んでしまい、甘い味わいも少し薄れた印象になってしまいます。

そのような開封後に時間がたった日本酒はお風呂に入れるのに最適です。

風呂用に選ぶなら「本醸造酒」「大吟醸酒」「純米酒」がおすすめ

日本酒風呂に使う日本酒の銘柄は「本醸造酒」「大吟醸酒」「純米酒」が比較的安価でおすすめです。

本醸造と大吟醸には「醸造アルコール」が入っているので、本来の日本酒の成分がやや少なめですが、醸造アルコールを添加する割合は原料米の重量の10%以内と法律で決まっていますので、日本酒風呂の効果が期待できると思います。

お米由来のアミノ酸濃度を考慮に入れるなら純米酒をおすすめしたいところですが、市販の入浴剤に比べるとかなり割高になってしまいますね。

「本醸造酒」でも十分の効果が感じられますので、日本酒を選ぶ場合は比較的安価なこの銘柄から選ぶのがおすすめだと思います。体が温まるのがわかると思います。

 

普通酒は適さない?

いわゆる普通酒、合成清酒と呼ばれているジャンルの商品はあまり日本酒風呂には向かないと言われている場合が多いです。

普通酒にカテゴリーされているお酒は醸造アルコールと水の割合が多い(割合は非公表)のため、日本酒特有の成分がかなり少ないことが考えられるのが原因と思われます。

普通酒の見分け方

とはいえ、「普通酒」「合成清酒」とラベルで書かれているわけではありません。

そのような場合は、お酒のラベルを見てみましょう。

原料の中に「糖類」「酸味料」などの表記があった場合は、「普通酒」「合成清酒」のジャンルのお酒になります。

もしどんなお酒なのかがわからない場合は商品ラベルの「原材料名」を見るようにしてくださいね。

 

まとめ

以上、日本酒風呂のお話しでした。

飲み残しの日本酒の使い方としてかなりおすすめですので、ぜひ試してみてくださいね。

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