日本酒のきほん

にごり酒とどぶろくの違いってなに?

にごり酒とは

にごり酒は醪(もろみ)を荒めに濾した日本酒です。

日本酒は米、米麹、水を発酵させた醪(もろみ)を濾す「上槽」と呼ばれる工程を経て造られますが、通常の日本酒はお酒と酒粕をきっちりと濾して分離させるので、出来上がった日本酒は透明になります。

にごり酒は醪(もろみ)の中にある米、米麹やその分解物、酵母などの滓(おり)と呼ばれている成分がお酒の中に多く残っているので白く濁っています

酒粕は甘酒や粕汁に使用されるなど、栄養価が高いので昔から活用されている食品です。にごり酒は酒粕の栄養がお酒に混ざっているので、通常の日本酒く比べて栄養価が高いのが特徴です。

スパークリング(炭酸入り)日本酒とともに、最近人気の日本酒になっています。

にごり酒の味わいと保存方法

醪(もろみ)の風味が残っておいて、糖やデンプンが含まれていて甘味がある味わいが特徴です。日本酒が苦手な人でも飲みやすいという特徴があります。

 

にごり酒は通常の日本酒よりも変質(劣化)しやすい特徴があり、また、生酒が多いので保存方法に注意が必要です。

生酒は酵素がお酒の中に残っているので、貯蔵中にもずっと発酵が進んでいます。また、生酒でないタイプのにごり酒でも通常は酒粕に分けられる成分もたくさん残っているので変質しやすいという特徴があります。

冷蔵保存が基本で、にごり酒のにごりの成分(糖、でんぷん、酵母、アミノ酸)は光による変質も起こしやすいので、なるべく光が当たらないように意識することも大切です。

 

どぶろくとは

どぶろくは、醪(もろみ)を濾さないで造られたお酒です。

どぶろくとにごり酒の違いは、醪(もろみ)を濾す工程があるかないか、という違いになります。

ちなみに、どぶろくは漢字で「濁酒」と書きます。濁った酒という名前なのでにごり酒(濁り酒)との違いがややこしい原因なのかなと思います(笑)

また、どぶろくは醪(もろみ)を濾すという工程が無いため、法律上は日本酒(清酒)という分類のお酒ではありません。

どぶろくの味わいと保存方法

糖分が多く含まれているので、口当たりがよく飲みやすく栄養価も高いお酒です。

にごり酒と同じく栄養価が多いことで変質(劣化)も起こしやすいので、冷蔵保存となるべく光に当てないということは大切なことになります。

日本酒(清酒)と同じく賞味期限の表示義務はないのですが、火入れ(加熱殺菌)を行っていないどぶろくは保存期間が長くなると酸味が増してしまうなど味が変化してしまうので、保存性がいいとは言えません。そのため酒蔵がある地域限定で飲まれていることが多いです。

購入して持ち帰った場合は早めの飲むことが大切です。火入れを行っているどぶろくもあり長く保存してもOKな商品もあります。

 

どぶろくの歴史は古い

どぶろくの歴史は、日本に稲作が伝わったときと同じくらいの時代から始まったと言われています。稲作が日本に伝わったのは今から約3,000年前といわれているので、お米によるお酒造りは3,000近い歴史があるということになりますね!

明治以前の時代は、どぶろくは酒蔵だけでなく、各家庭や農家などでも造られていたそうですが、明治時代にお酒に関する税金の法律が変わったことで造られなくなりました。

現在も「アルコール度数1%以上」のお酒を造ることは法律で禁止されていますので、家庭でどぶろくを作ることは法律違反になりますので注意が必要です。

アルコール度数1%以下であれば問題ありません。例えば甘酒はお酒ではなくソフトドリンクの分類になります。

日本では昔から、収穫したお米を神に捧げるときに、どぶろくも造って供えることで、来年の豊作を祈願した風習がありました。

江戸時代の初期までは、一般的にお酒といえばどぶろくのことを指していたそうです。

どぶろくは長い歴史があるお酒なんですね。

参考:お酒のはなし 酒類総合研究所情報誌 第9号

https://www.nrib.go.jp/sake/pdf/SakeNo09.pdf

 

まとめ

以上、にごり酒とどぶろくについて解説しました。

にごり酒は最近人気となっていて商品が増えていますし、どぶろくも火入れをされたお酒が流通されています。

甘くて飲みやすい飲み口のお酒が多く日本酒が苦手な人でも飲みやすいお酒なので、機会があったらぜひ飲んでみてくださいね。

 

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